「きものや帯をどう保管したらいいかわからない」・・・。
ここでは、大切なきものや帯を美しく保ち、長持ちさせるための保管・収納方法を説明します。
大切なきものや帯を長持ちさせる秘訣は、保管・収納方法にあります。
きものと同じように、草履を長持ちさせる秘訣は保管・収納方法にあります。
湿気はきものの大敵です。タンスにしまいきりのきものや帯は、点検の意味も込めて最低でも年に一度は虫干しを行い、風通しを良くして害虫を取り除くとともに、カビ・変色を防止しましょう。
土用干し(どようぼし) | 7月下旬~8月上旬 | 梅雨で湿気た衣類を乾かすために行います。 |
---|---|---|
虫干し(むしぼし) | 9月下旬~10月中旬 | 夏についた虫を追い払い、掃除するために行います。 |
寒干し(かんぼし) | 1月下旬~2月上旬 | 衣類の湿り気を抜くために行います。 |
「着終えた後、どうすればいいのかわからない」「お手入れの仕方がわからない」・・・。
ここでは、大切なきものを美しく保ち、長持ちさせるためのお手入れ方法を説明します。
着用後のきものは、体温や湿気を含んでいますので、そのまますぐにタンスにしまうと、カビ・黄ばみなどの原因となってしまいます。
脱いだきものは、きもの用ハンガーに掛けて一晩吊るしておき、湿気を取り除きます(一晩が無理なら、直射日光にあたらない風通しの良い部屋に最低2時間程度)。
※帯・長襦袢なども同様に扱います。
その後、乾いた清潔なタオルなどをブラシ代わりにして、きものに付いた埃を払います。同時に、汚れやシミ等もチェックします。
箔や刺繍のあるところのホコリは丁寧に扱いましょう。決してこすってはいけません。
衿、袖口、前身頃、裾回り、腰などは特に汚れやすいので、要チェックです。シミや汚れを見つけたら、糸で印をつけ、原因をメモしておきましょう。
汗などのシミは、水で絞ったタオルなどでよく拭き取った後、風を通します。しつこい汚れは専門家に任せるのが一番です。
※もし、シミ・汚れを見つけても決して擦ってはいけません(他の場所に広がる可能性があります)。ひとまずティッシュペーパーなどを重ね置きしておき、できるだけ早く専門店に相談し、処置してもらいましょう。
ぬるま湯に中性洗剤を溶かしてつけておき、たたくように洗います。
タオルで水気を取って陰干しし、乾いたらアイロンをかけます。ただし、絹は縮むのでスチームは×です
シワの目立つ部分には、あて布をあててアイロンをかけます。軽くおさえるように、手早くかけましょう。
「着終えた後、どうすればいいのかわからない」「お手入れの仕方がわからない」・・・。
ここでは、大切なきものを美しく保ち、長持ちさせるためのお手入れ方法を説明します。
万一きものを汚してしまっても、決して擦ってはいけません(他の場所に広がる可能性があります)。
汚れの種類に応じ、ひとまず以下の応急措置を行います。
その後は、できるだけ早く専門店に相談し、処置してもらいましょう。
お茶・紅茶・汁物の場合 | 裏に乾いたタオルを当て、表から水を含ませた白いハンカチで吸着させるように取ります。 |
---|---|
ソース・醤油・果汁の場合 | 急いで専門店に連絡し、処理してもらいましょう。 |
墨の場合 | 手をつけずにシミ抜きに出しましょう。 |
お酒の場合 | 水を含ませたタオルでたたきとった後、シミ抜きに出しましょう。 |
油類の場合 | ハンカチなどでシミの広がりを押さえてから専門店に連絡し、処理して貰いましょう。 |
マジックインキ・インクの場合 | 手をつけずシミ抜きに出しましょう。 |
こんなときどうする?! Q&Aでお答えします。
「京洗い」は着るたびに出すもの?出すタイミングを教えて!
シーズンの変わり目が目安です。
訪問着や付下げ、小紋、紬など、おしゃれを楽しんだきものは、「雨に降られて泥が跳ねてしまった」「たべこぼした」など、特別な汚れがない着汚れの場合は、来シーズンまで着ないと決断した、シーズンの終わりが「京洗い」のタイミングです。
留袖や黒紋付など、一度着たらしばらく着ないものは、着用後すぐにお持ちいただくと出し忘れが防げます。冬でも暖房のきいた部屋にいるだけで汗をかいています。着用後かいた汗は時間の経過とともに黄色い輪ジミに変わる恐れがあります。汗抜きも一緒にされた方が安心です。
ご自分で判断がつかない場合は、お気軽にご相談ください。
淡い塩瀬の帯、半衿や白い帯留め、なんとなく着汚れています。リフレッシュできますか?
帯も小物も「京洗い」ができます。
「京洗い」は、きものだけでなく、羽織やコート、長襦袢、帯、半衿、帯揚げ、白や生成り色の帯締めなどもできます。特に肌に近い長襦袢は皮脂が付着しやすいので、こまめに手当てを!また、雨や汚れから守る「ウルトラはればれ」がしてあれば、「京洗い」の価格もお手軽になります。
汚れを少しでもキレイに元の状態に近づけるには、早い手当てと、自分では処理せず専門家に任せることです。また見た目は大丈夫でも付着した汚れが後から酸化変色してくることがありますので、汚れが浸透しないうちに手当てをしましょう。